みなさんこんにちは
はる歯科診療室、歯科衛生士の森です。
気温が少しずつ下がり、秋らしくなってきましたね
紅葉が楽しみです
さて、今日は「健康な赤ちゃんのために」についてお話しします
妊娠中のみなさん、以前より歯ぐきが腫れたり、
出血しやすいってことはありませんか?
もしかしたら、「妊娠性歯周炎」かもしれません
妊婦さんが歯周炎になりやすい理由の一つとして、女性ホルモンが関係しています
妊娠中は、「エストロゲン」、「プロゲステロン」という
2つの女性ホルモンが血液中に多く存在します。
これらのホルモンが歯周病菌の一部に栄養源としているため、
菌が増殖しお口の中で活発に活動します
さらに妊娠初期に起こりやすいつわりの時期は
歯ブラシを当てるのがより難しくなるので、
奥歯まで歯磨きがしっかりとできず磨き残しが増えます
そのため、普段より歯周病になりやすくなります(°_°)
お口の中の主な症状として、
・歯ぐきが赤くなっている
・歯と歯の間の歯ぐきが丸く厚みがある
・歯ぐきがブヨブヨしている
・歯磨きの時に出血する
・唾液の性質が変化してお口の中がネバネバする
このような症状のある妊婦さんは要注意です
歯周病は、お口の中のトラブルと思っている方が多いですが、
実はお口の中の問題だけではないんです
歯周病菌はお口の中だけにとどまっているわけではなく、
歯ぐきにある毛細血管などから侵入し血液中に乗って体内に運ばれます!(◎_◎;)
体内に入った歯周病菌はやがて全身に回るため
脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病が悪化します。
妊婦さんの場合は、歯周病が進行すると歯周病や歯ぐきの炎症によって
「サイトカイン」や「プロスタグランジン」などの炎症を起こす物質が多くなり、
お母さんと赤ちゃんをつなぐ胎盤からへその緒にまで侵入していきます。
羊水の中から歯周病菌が発見されたという報告もあるんです(O_O)
すると、まだ生まれる状態ではないのに子宮が収縮するため
早産につながったり赤ちゃんの成長の影響を及ぼし
低体重児で産まれる危険性が高くなります。
ここ数年、妊婦さんの歯周病の進行が早産のリスクとして
高いということが分かってきています。
早産の原因は喫煙とも言われてきましたが、
実は歯周病の方がリスクが高いと言われています。
つわりで歯磨きが辛いという妊婦さんも多いと思いますが、
歯周病だけでなく虫歯にもなりやすいです。
食事は、少しずつしか摂ることができない場合もあったりして何度も食事をすることで
お口の中が酸性の状態が長く続き、虫歯のリスクも上がります
なるべく体調の良いときは歯磨きをして汚れを取り除くことがベストです
歯ブラシは、子供用の小さめの歯ブラシでも
十分磨けるのでヘッドを小さいものにするのもおすすめです!
お子様の仕上げ磨き用の歯ブラシも使いやすいと思います。
歯磨き粉は、使えない時は無理に使わなくても歯ブラシで汚れは
しっかり取ることができれば問題ありません。
歯磨きに自信がない方は、洗口液を併用されるのもいいと思います。
この動画で使い方を説明しておりますので、参考になさってください
☟☟☟
https://youtu.be/FM9ZJCNr_EM?si=bX8StRefCUH4a6Nz
頑張ってせっかく歯みがきしたのに、オエっとなっておう吐してしまうこともあると思います。
おう吐してしまうと、胃酸があがってきてお口の中がすっぱい状態になりますよね。
お水でうがいしてもお口の中の不快感はなかなか改善しません
おう吐してしまった後、お口の中が気持ち悪いから
歯みがきをしているという方はいませんか?
実はそれ間違いなんです!!
おう吐してしまった後のお口の中は、酸性になっているため歯が溶けだしています。
つまり歯がダメージを受けている中で、歯ブラシでゴシゴシこすってしまうと
歯はどんどん削れてしまいます
おう吐後の正しい対処法は、一番簡単な方法はガムを噛むことです。
ガムを噛むと唾液も沢山でるので、唾液の酸性状態も早く改善させることができます。
その際はむし歯菌のえさになる砂糖が含まれていない
キシリトールなどを選ぶようにしましょう。
改めて歯みがきをする必要はありません。
つわりも治まり、安定期に入ったら元気な赤ちゃんを出産するために
この時期に健診を受けたり、歯周病のケアを行うのもおすすめです。
高松市では市民の方を対象に妊娠中にご自身の口腔状態のチェックと、
より良い生活習慣を身につける機会として妊産婦健診を実施しており、当院でも受診可能です。
こちらの動画で、可愛いパペット達が解説しておりますので是非ご覧ください
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https://youtu.be/JH4i37P9CeY?si=Ie1KcO3lMMrru-Bc
妊娠中は歯科治療を受けられないと思っている方も多くいらっしゃいます。
実は、安定期に入れば一般的な歯科治療は受けられます。
レントゲンもデジタル化しておりますので、被曝量の十分の一になり、
しかもお口だけですので安心です。
もちろん防護衣もしております。
麻酔も赤ちゃんに影響のない種類と量を調整しております。
本格的な治療ができない安定期以外も、
歯の痛みをコントロールすることができます。
「早産・低体重児出産」のリスクから赤ちゃん、お母さんを守りたい。
生まれてきた赤ちゃんに健やかに成長してほしい。
これが当院の願いです
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ぜひご来院下さい♪
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