はる歯科診療室です晴れ
みなさん、こんにちは!

ここ数年、歯の摩耗や咬耗 →ひどくなった場合は歯の破折、あるいは顎関節症状がある患者さんが多く来院されています。
ここで、みなさんにご説明している言葉に『 睡眠時ブラキシズム 』というお話をしています。
あまり、耳にしない単語ですね。
実は、この『 睡眠時ブラキシズム 』が危険なんです!

『 睡眠時ブラキシズム 』とは・・・

睡眠の最中、無意識に歯をこすり合わせて「ガリガリ」「ボリボリ」と音を発する”歯ぎしり”と、音はたてないものの、強い力で歯を噛みしめてしまう”食いしばり”とを合わせて『 睡眠時ブラキシズム 』といいます。
歯の摩耗・咬耗・破折、顎の関節の障害など重大なトラブルを引き起こすと言われています。

なぜブラキシズムが起きるのか詳しい原因は分かっておらず、それ自体を止めることはできませんが、悪影響を最小限にとどめる方法はあります。

『 睡眠時ブラキシズム 』による体の影響

症状のうち最も多いのは歯の摩耗で、進行すると歯が割れたり折れたりします。
歯が部分的に鋭利になり、頬の内側や舌、唇などの軟らかい組織を傷つけることもあります。歯の動揺によって、歯周病も悪化すると言われています。

また、睡眠中の持続的なブラキシズムによる筋肉の収縮で、筋肉の痛みや疲労感が引き起こされることもあります。
関節にかかる力が過度になれば、口が開けにくく、関節内の雑音などの異常が起きる「顎関節症」の発症につながります。

マウスピースで悪影響を最小限に

『 睡眠時ブラキシズム 』の治療では、ブラキシズムの悪影響を可能な限り減らすことが目標となります。

重要なのは、歯の保護と、歯や顎関節にかかる力の分布を制御すること!

そこで有効なのが、患者さんに合わせてオーダーメイドで作製する『 スプリント 』というマウスピースです。

歯の表面を摩耗から守るとともに、歯にかかる力を歯列全体に均等に配分します。
顎関節症状がある場合は、事前にお口を大きく開けた状態(最大開口量)を計測します。

顎関節内の圧力もコントロールし、ダメージを最小限にしていきます。

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