みなさんこんにちは!
はる歯科診療室 歯科技工士の網谷です
歯科健診や治療の際、当たり前のように行われる「レントゲン撮影」
患者さんの中には「目で見ればわかるのでは?」「放射線の被曝が心配」「毎回撮る必要があるの?」と疑問を感じている方も少なくありません
しかし、歯科医師にとってレントゲンは「目隠しを外して治療に臨むための必須ツール」なんです
なぜ歯科治療においてレントゲン撮影が不可欠なのか、その必要性と安全性について詳しく解説します
1. なぜ「目視」だけでは不十分なのか
お口の中を直接見る「視診」で見えるのは、歯の表面(エナメル質)と歯肉の表面だけです。
しかし、歯のトラブルの多くは、目に見えない場所で進行します
・隠れた虫歯の発見
特に「隣接面(歯と歯の間)の虫歯は、初期段階では見た目では全くわかりません。
表面は綺麗でも、内部で大きく空洞化しているケースがあります。
レントゲンを撮ることで、歯の内部の密度を確認し、早期発見が可能になります
こちらの動画も参考になさってください

https://youtu.be/3Q6QEv4XUHg
・歯の根(根管)の状態
歯の根っこは顎の骨の中に埋まっています。
神経の治療(根管治療)を行う際、根の形がどう曲がっているか、根の先に膿が溜まっていないかを確認するにはレントゲンが不可欠です。
・歯周病による骨の吸収
歯周病の恐ろしさは、歯を支える「歯槽骨」が溶けてしまうことです。
歯肉の腫れ具合だけでは、骨がどれくらい減っているかを正確に判断できません
レントゲン画像によって、骨のレベルを把握し、適切な治療計画を立てます。
2. レントゲンの種類とその役割
歯科医院では、目的に応じて主に3種類のレントゲンを使い分けます。
・パノラマレントゲン
お口全体を1枚の大きな画像で撮影します。親知らずの有無、顎の関節、全体の骨の状態を把握するのに適しています。
実際の撮影はこのように行なっております

https://youtu.be/SY0N2CD2_jA
・デンタルレントゲン
特定の数本の歯を詳しく撮影します。解像度が高く、小さな虫歯や根の先の病変を精密に診断する際に使用します。
・歯科用CT
3次元(立体)で撮影します。
インプラント治療や、複雑な神経の走行、骨の厚みを正確に知る必要がある場合に威力を発揮します。
3. 気になる「放射線被曝」の安全性
多くの方が懸念されるのが放射線の影響ですが、歯科用レントゲンの被曝量は、日常生活で受ける自然放射線と比較しても極めて微量です。
・数値で見る被曝量の比較
日本人が1年間に自然界から受ける放射線量は約2.1mSv(ミリシーベルト)です。これに対し、歯科レントゲンの1回あたりの放射線量は以下の通りです。
• デンタルレントゲン: 約0.01mSv
• パノラマレントゲン: 約0.03mSv
東京からニューヨークまで飛行機で往復する際に浴びる宇宙放射線(約0.1〜0.2mSv)よりもずっと少ない数値です。
・防護服の使用
撮影時には鉛入りの防護エプロンを着用することが一般的です。
これにより、生殖器などの感受性が高い部位への放射線をほぼ100%遮断できるため、胎児への影響を心配される妊婦の方でも、基本的には安全に撮影を行うことができます(※妊娠中の方は必ず事前に医師にご相談ください)。
4. レントゲンを撮らないことのリスク
逆に、レントゲン撮影を撮らない場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
1. 「勘」に頼った治療になる
内部の状態がわからないまま削り始めると、残せたはずの神経を傷つけたり、逆に虫歯を取り残したりするリスクが高まります。
2. 痛みの原因が特定できない
歯の根の先に膿が溜まっている場合(根尖性歯周炎)、外見は正常に見えるため、適切な処置が遅れ、最悪の場合は抜歯に至ります。
3. 将来的なコスト増
早期発見ができれば小さな詰め物で済んだはずが、発見が遅れることで被せ物や抜歯が必要になり、結果として治療費や通院回数が増大します。
4. 診断の「質」が治療の結果を変える
現代の歯科医療において、レントゲンは単なる「記録」ではなく、「精密な設計図」です。
特に近年導入が進んでいるデジタルレントゲンは、従来のフィルムタイプに比べて被曝量がさらに抑えられ、画像も鮮明です
もちろんはる歯科診療室でも導入しております(*^ω^*)
モニターで拡大して確認できるため、患者さん自身も自分のお口の状態を客観的に理解しやすくなるというメリットがあります。
歯科医師が「撮りましょう」と提案するのは、より確実に、より長くあなたの歯を残したいと考えているからです
歯科のレントゲンは、目に見えないトラブルを可視化し、安全かつ正確な治療を行うための「羅針盤」です。
• 見えない虫歯や骨の減少を早期に発見できる
• 被曝量は極めて低く、日常生活の範囲内である
• 正確な診断が、将来的な歯の喪失を防ぐ
もし撮影に対して不安がある場合は、遠慮なく主治医に相談してみてください。
納得した上で撮影を受けることが、安心できる歯科治療への第一歩となります
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