みなさんこんにちは😃
はる歯科診療室です🐼

春の季語に「水温む(みずぬるむ)」という言葉がありますが、水道から流れてくる水の感触からも、厳しい冷たさがひと段落したことを感じます。
そして、暖かな日差しになると共に、日も少しずつ長くなってきましたね♪
本格的な春の到来を楽しみに過ごしていきたいと思います🌸

さて、今日は入れ歯のお話しをします📣

現代の歯科の世界でも、新しい素材や技術を使った入れ歯がいろいろと開発されています。
人類の歴史のなかでは、これまで入れ歯はどのように進化してきたのか調べてみました✏️

古い時代の遺跡から入れ歯とおぼしきものが発掘されたケースは、紀元前3000~2500年ころのエジプトの遺跡から、歯と歯を針金で結びつけたもの、紀元前5世紀ごろの古代フェニキアの遺跡から、天然歯と人工歯を金の針金でつないだもの、などがあります。

しかし、これらが生存中に「入れ歯」として使用されていたのか、または死後、装飾品としてはめ込まれたものか、詳しいことはわかっていません。

古代ギリシアやローマには、現代の部分入れ歯に相当すると思われる、失った歯の代わりに人工物を隣の歯や近くの歯を利用して固定する技術の紹介などが残っていて、実際に行われていたようです。

総入れ歯ということになると、ヨーロッパより古い時代のものが日本に残っています🇯🇵
それは16世紀の尼僧が使っていたものです。つげの木で作られた木製で、形状は現代の入れ歯にかなり近く、口のなかの粘膜に吸着させて使うという方法も現代と共通しています。
食事もつけたままでできたようで、後述のヨーロッパの入れ歯より優れたものだったようです。
 
ヨーロッパでは、18世紀にフォーシャールという医師が作った総入れ歯がありますが、こちらはバネで上下に突っ張って固定するというもので、とても食事などはできなかったと思われ、主に装飾品としての役割だったようです。素材は、当初は、動物の骨や牙、金属などで変色・悪臭という問題もありました😣

18世紀末には陶材で作られた入れ歯も登場しています。
欧米で吸着による義歯が実用化されたのは、19世紀になってからです。
さらに19世紀半ばにアメリカで弾性ゴムが開発され、入れ歯の土台に使われるようになり、軽くて装着感もよく、価格も手ごろだったことから飛躍的に普及しました。
その後、現在も入れ歯材料の主流であるアクリルやレジンが開発されるまで、広く使われました。

日本で使われていた木製入れ歯ですが、仏像を彫る仏師が、その技術を応用して始めたとされており、やがて入れ歯造りをなりわいとする者も出てきました。
口中入歯師と呼ばれたそれらの者たちの中には、入れ歯造りだけでなく、抜歯など歯の治療も行う者もあり、室町時代末期から江戸時代を通して、庶民の歯医者として親しまれました。

明治に入り、西洋式の入れ歯が伝わってから、木製入れ歯は姿を消しました。

歯を失ってしまっても、なんとか以前の機能や美しさを取り戻したいという欲求はいつの時代も変わらずにあって、その気持ちが入れ歯の進化を支えてきたみたいです(^o^)

はる歯科診療室でも、色々なタイプの入れ歯を作成しております。
よく噛めるようになったと患者様からお喜びの声を頂いております(^ω^)
こちらの動画からご確認ください🎬
   ☟☟☟
https://youtu.be/2iZYRZBxFZA

せっかく作った入れ歯もお手入れをしないと大変なことになります(◞‸◟)

入れ歯にも歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢)がつきます。
毎日のお手入れで清潔にしておくことが大切です。
入れ歯のお手入れが不十分だと以下のようなトラブルが起こります⚡️

●口臭が発生しやすくなる
●口内炎の原因になる
●入れ歯に色素や歯石が沈着しやすくなる
●部分入れ歯の場合、クラスプなどがかかっている歯がむし歯や歯周病になりやすくなる 

こちらの動画でも詳しく解説しておりますので、参考になさってください💁‍♀️
   ☟☟☟
https://youtu.be/auMoKU1hjSU

これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯と口のお手入れを行うことが大切です☝️
入れ歯のお手入れ方法について紹介します☺︎

☆毎食後のお手入れ☆

1.洗面器などに水を張る

落として破損したり排水口に流したりしないようにします

2.入れ歯を外して流水下で清掃します

義歯用ブラシを使用しましょう。
小さな入れ歯でも必ず外してから手の平にのせて洗面器の上でみがきましょう。
ゴシゴシと力を入れすぎないようにしましょう。
特に歯肉などに接する内面をみがきすぎると、すき間ができてしまいます。
汚れが残りやすい部分(クラスプなど)は丁寧にみがきましょう。

☆就寝前のお手入れ☆

毎食後のお手入れに加えて、就寝前は義歯洗浄剤を使用してお手入れしましょう

1.ブラシを用いて流水下で清掃します

2.ぬるま湯に義歯洗浄剤を入れて、入れ歯を浸漬します

洗浄剤を使用するとブラシだけでは落としきれない汚れやカンジダ菌などの真菌や細菌を除去できます。
1日1回は入れ歯洗浄剤を使用して清掃しましょう。

3.義歯用ブラシで浮き上がった汚れと義歯洗浄剤を洗い流します

就寝時に入れ歯を装着するかどうかは、お口の状態によって変わってきますのでお問い合わせください。

お口の状態は年齢とともに変化します👨‍🦳
入れ歯の具合が悪い場合、自分で調節せず、歯科医院に相談しましょう。
また、以下のようなことが気になる場合は、早めに歯科医院を受診するようにしましょう🏥

・入れ歯があたって歯肉が痛い
・入れ歯が外れにくい
・入れ歯が外れやすい
・入れ歯が安定しない
・入れ歯がこわれた

入れ歯で快適に過ごすために、毎日のお手入れで入れ歯はもちろん残っている歯や粘膜を清潔に保ち、歯科医院で定期健診を受けることが大切です。
入れ歯でお悩みの方は、まずはお気軽にご連絡ください☎️

ご予約のお電話は
087-833-6480
高松市西町 13-31
はる歯科診療室

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