みなさんこんにちは☺️
はる歯科診療室受付森です♪
今回は親知らずについてお話しします(^^)
「親知らず」とは、上下左右に1本ずつ、前歯から数えて8番目の
位置に生えてくる大きな歯を指します。
歯科では『8番』と呼び、最大4本あることになります。
親知らずは18歳以降に生えてくる傾向があり、その名の由来は
『分別のつく年頃になってから生えるので、親が生え始めを知ら
ないため』『平均寿命が40歳前後だった時代には、子どもの親知
らずが生えてくる前に親が亡くなってしまっているため』など諸
説あるようです。

『知歯(ちし)』とも呼ばれますが、これは成人して知恵がつい
てから生える歯であることに由来するそうです。
親知らずが他の歯と違い、真っすぐ生えず横を向いて生えること
があります😭
それは本来生えるべき場所にスペースがないからなんです。
これには、人類の進化において、顎が小さくなっているためとい
う考え方があります。
しかし、実はクロマニョン人においてもこうした親知らずの変化
はみられていたそうで、日本では弥生時代にも親知らずが埋まっ
てしまったり、横向きに生えたり、そもそもなかったりすること
が珍しくなかったそうです😳
現代になってから、親知らずが正しく生えないことが多くなった
ように思われがちですが実際はそうでないのです。
親知らずが生えるスペースがなくなっているのは、大昔の段階で
食事の内容が徐々に変わっていたからだと考えられます。
硬いものをかみちぎる必要があった時代から、少しずつ調理技術
が発達して軟らかいものを食べるようになったため、顎がそこま
で発達する必要がなくなったという説があります。
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親知らずのトラブルにはさまざまなものがあります⚡️
以下に代表的なものを挙げます。
1. 炎症(智歯周囲炎)
親知らず周辺の歯茎が腫れ、痛む状態です。
食べ物や菌がたまりやすく、感染を引き起こします。
熱や痛み、口を開けにくくなることもあります。
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2. 虫歯
親知らずは奥に位置するため、歯ブラシが届きにくく虫歯になり
やすいです。
虫歯が進行すると、神経に達し痛みや感染を引き起こすこともあ
ります。
3. 歯列の乱れ
親知らずがスペースを占有し、他の歯を押すことで歯並びが悪く
なることがあります。
これは特に若い頃に起こりやすいです。
4. 嚢胞や腫瘍の形成
親知らず周辺に嚢胞(液体がたまる袋状の構造)ができることが
あります。
これが長期間放置されると、顎の骨を破壊したり、隣接する歯に
悪影響を及ぼすこともあります。
5. 隣接歯の損傷
親知らずが横向きに生えてきた場合、隣の歯を押して痛みや虫歯
の原因になることがあります。
6. 歯肉の腫れや痛み
親知らずが部分的にしか生えていない場合、歯肉の一部に菌が繁
殖しやすく、痛みや腫れが生じることがあります。

親知らずを抜かなくても良い状態は、以下のような場合です。
⭐️健康な状態で埋没している親知らず
親知らずが完全に歯茎の下に埋まっており、周囲の歯や歯茎に悪
影響を与えていない場合。
この状態では、痛みや腫れ、虫歯のリスクも低いため、抜歯の必
要はありません。
⭐️正常に歯列に収まっている親知らず
きちんと歯列に並び、咬み合わせに問題がなく、歯磨きもしやす
い状態。
⭐️虫歯や歯周病のリスクが低い場合
親知らずが虫歯や歯周病になっておらず、定期的な歯科健診で問
題が見つからない場合。
⭐️抜歯によるリスクが高い場合
高齢者や全身疾患を持つ場合、抜歯のリスクが高くなるため、そ
の必要がないと判断されることもあります。
ただし、親知らずの状態や将来的なリスクは個人差がありますの
で、定期的な歯科健診で専門医の判断を仰ぐことが大切です🏥
正しい向きに生えないことが多い親知らずは人類の進化とともに
顎が小さくなった分、退化の方向にあると思います。
しかし、その手前の歯は、かむのに必要な力や機能を大きく発揮
する非常に大切な歯です。
そのため、親知らずを抜く必要があると判断する理由には、この
『7番目の歯を守ること』が大きく考慮されます。
その為には、
●定期的な歯科健診で親知らずの状態をチェックする
●適切な歯磨きとフロスで歯垢を除去し、感染を防ぐ
●問題がある場合は、抜歯を検討することもあります。
親知らずが痛くもないのに、抜くのはちょっと、、、
虫歯や歯周炎になってから抜けばいいと考える方もおられます。
しかし一度トラブルが起きると、抜歯をしても治りが悪かったり
手前の歯の治療まで必要になることもあります😨
その手前の歯の健康まで考えて、治療しなくても済むよう、でき
る限りしっかりと日々の清掃をすることを心掛けましょう✨
親知らずのトラブルを回避する為にも、まずはお気軽に健診にお
越しください☎️
ご予約のお電話は
087-833-6480
高松市西町 13-31
はる歯科診療室