みなさん、こんにちは😃
はる歯科診療室 歯科衛生士の森です🎵

今日は、「口腔機能発達不全症」について
お話しします🦷

普段、お子さまの様子を見ていると、次のようなことに気づくことがありませんか?

⚫︎食事の時にうまく噛めない、飲み込めない
⚫︎食べるのに時間がかかる
⚫︎しゃべる時にうまく発音できない
⚫︎お口が常に開いている
⚫︎寝ている時にいびきをかく
⚫︎指しゃぶりがやめられない
⚫︎爪をかむ
⚫︎舌をかんでいる
⚫︎歯並びが悪い
などです💦

これらに当てはまることがあれば、「口腔機能発達不全症」の可能性があります!(◎_◎;)

この「口腔機能発達不全症」という病名は、
あまり聞き慣れない言葉だと思います。

「口腔機能発達不全症」とは、2018年に保険診療で認められた小児歯科分野の新しい病名です。

15歳未満の小児で、障害がないにも関わらず、食べる、話すなどのお口の機能が十分に発達していない状態を言います。

似ている病名に「口腔機能低下症」がありますが、これは中高年のお口の機能に関する病名です。
現在、急速な高齢化によって高齢者のお口の機能(食べる、話す、飲み込むなど)の低下が問題となっています。

小児期に正常なお口の機能が獲得できないまま、成人期を過ごし、そのまま高齢者となると、お口の機能の低下のリスクが上がると言われているんです(°_°)

口腔機能は、日々の食事や運動、呼吸などの基本的な活動を通じて発達していきます。
例えば、赤ちゃんが母乳を吸うことは、噛む力や飲み込む動作の基礎を培います。

また、お子さまが固い食べ物をよく噛むことで、あごの筋肉や舌の使い方が自然に鍛えられ、口腔の成長に大きく寄与します。

現代では、柔らかく加工された食品が
増えているため、子どもが硬いものを噛むという機会が減少しています😨

加工食品やインスタント食品は噛む必要が少なく、簡単に飲み込めるため、口腔機能の発達を促進する「噛む」という行為が十分に行われなくなりがちです。

これにより、顎や舌の筋肉が発達しにくくなり、咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)が上手くできない、または遅れるといった問題が生じます。

また、デジタル機器が生活に浸透するにつれ、姿勢や呼吸に影響を与えるライフスタイルが広まっています。

例えば、長時間のスマートフォンやタブレットの使用は前かがみの姿勢を強いるため、頭の位置が前方にずれやすくなります。
これが口腔や呼吸の機能にも影響を与えます。

さらに、スマートフォンやテレビを見ながら食事をすることが習慣化すると、集中力が低下し、正しい嚥下や咀嚼が行われないことがあります。

これにより、飲み込む力や噛む力が十分に鍛えられずに口腔機能の発達が妨げられやすくなります😵‍💫

口呼吸も現代社会における特徴的な問題の1つです。

鼻炎やアレルギーの増加により、鼻呼吸が困難なお子さまが増えていますが、これが口呼吸の原因の一部となっています👃

口呼吸が習慣化すると、お口の中が乾燥しやすくなるだけでなく、歯や顎の発達にも影響が及び、虫歯や歯周病のリスクが高まることもあります。
また、常にお口を開けて呼吸をするため、顎が狭くなり歯並びが悪くなる可能性もあります。

口腔機能発達不全症のもう1つ影響は、発音やコミュニケーションの問題です。

口腔機能が不十分になると、舌や唇の筋肉が正しく発達せず、サ行やタ行の発音が不明瞭になったり、特定の音を出すのが難しくなったりする場合があります。

これが幼少期の社会的なコミュニケーションに影響し、周囲との意思疎通が上手くいかなくなることもあるため、心理面でも負担がかかることが少なくありません。

しかし、「口腔機能発達不全症」は、お子さま自身や保護者の方も気づいていないことが多いです。

統計的には、だいたい3~5割の子どもにみられると言われており、実はごく身近なことなのです。

このような問題があるなと思うお子さまがいましたら、お口を鍛えることができる体操があります💡

それは…
「あいうべ体操」です✨

高齢者の口腔機能低下症を改善するために使われていて、子どもから大人までできるとても簡単な体操です😲

以下にそのメリットを挙げます。

1. **口腔機能の向上**

あいうべ体操は、口の筋肉を強化し、発音や嚥下の機能を改善します。
特に高齢者や子供において、口腔機能の維持に役立ちます。

2. **顔の筋肉のトレーニング**

顔の表情筋を使うことで、顔の引き締めやリフトアップ効果が期待できます。

3. **呼吸の改善**

深くゆっくりとした呼吸を促進し、リラックス効果を得ることができます。
これにより、ストレスの軽減やリフレッシュにもつながります。

4. **言語能力の向上**

発音練習を通じて、言語能力が向上し、特に言葉を覚える段階の子供にとっては有益です。

5. **口臭予防**

口の中の筋肉を動かすことで唾液の分泌が促進され、口腔内の清掃効果が高まります。

やり方はこちら😄

・「あー」 お口を大きく開ける
・「いー」 お口を横に大きく開く
・「うー」 お口を前に強く出す
・「べー」 舌をできるだけ伸ばす

この体操で、唇や舌の筋肉を鍛えることがでします💪✨

あいうべ体操は簡単に行えるため、日常生活に取り入れやすいのも大きな魅力です。
興味がある場合は、ぜひ試してみてください⭐️
こちらの口腔体操もおすすめです💁‍♀️
   ☟☟☟
https://youtu.be/OmhsAywnUPg?si=Akovcm51I6x3AOe5

はる歯科診療室では、お子様のご来院を歓迎しております🎉
   ☟☟☟
https://youtu.be/k3kBcowiqHc?si=nS6hSe34GXzYCnkS

生涯、元気に食べるために子供の頃からお口機能を鍛えていきましょう!

ご予約のお電話は
087-833-6480
高松市西町13-31
はる歯科診療室

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