どうしてフッ素には虫歯を防ぐ作用があるのですか?

はる歯科診療室ですメモ
お父様、お母様や、ご家族様からお子様の歯に関しての質問の中に、
『 どうしてフッ素には虫歯を防ぐ作用があるのですか? 』
という質問がありました。
歯の質を強くして、虫歯に対する抵抗性を高めることのできるものは、現在のところ「 フッ素 」だけしか分かっていません。
虫歯を予防する上での「 フッ素 」の作用は次のものがあります。
1「 フッ素 」がエナメル質(歯の表面の層)にふれると、エナメル質の結晶が硬く強いものに変化し、虫歯の原因菌に対する抵抗性が高くなります。
2虫歯になりかかった部分には、「 フッ素 」が取り込まれ易く、その部分を修復する現象(再石灰化)を促し、虫歯の進行をおさえます。
3「 フッ素 」の作用はこのように、歯に対するものが主体ですが、口の中の環境にも作用します。 虫歯は、虫歯の原因菌のつくり出す酸によって発生しますが、「 フッ素 」は、その酸をつくり出す原因菌の働きも弱めます。
以上の「 フッ素 」の働きにより、歯は虫歯になることから守られます。
~補足~
また、平成15年1月厚生労働省によって、平成12年から継続して行われていた厚生労働科学研究事業「 歯科疾患の予防技術・治療評価に関するフッ化物応用の総合的研究 」に基づく、「 フッ化物洗口実施要領 」が取りまとめられ、提示されました。
それによれば、「 従来のフッ化物歯面塗布法に加え、より効果的なフッ化物洗口法の普及を図ることは『8 0 2 0 』達成の可能性を飛躍的に高め、国民の口腔保健の向上に大きく寄与できると考えられ… ( 以下省略) 」とその効果や安全性について述べられています。
これを踏まえた上で、フッ化物の応用については、歯科医院での定期的フッ化物歯面塗布が最も理想的で安全かつ有効であるといえます。

はる歯科診療室


野口 卓司


参考文献
・日本小児歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本矯正歯科学会
・日本公衆衛生学会
・日本歯科医師会
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